親の荷物を片付ける日が来るとは…生前整理で感じたこと
親の荷物を片付ける日が来るとは…生前整理で感じたこと
まさか、こんな日が来るとは思ってもみませんでした。
両親が元気なうちに、自分たちの持ち物を整理する「生前整理」。
最近では、終活の一環として、生前整理をする人が増えていると聞きます。
私の両親も、数年前から少しずつ身の回りのものを整理していました。
しかし、それはあくまでも自分たちのペースで、自分たちの納得のいくように進めていたもの。
まさか、私たちが主体となって、両親の荷物を整理する日が来るなんて、想像もしていませんでした。
親の施設入居、そして実家の生前整理
きっかけは、父の体調不良でした。
これまで元気だった父が、突然入院。
検査の結果、すぐに手術が必要なことがわかりました。
手術は無事に成功したものの、父は以前のように自由に体を動かすことが難しくなってしまいました。
そんな父を支える母も、高齢のため、二人での生活は限界に近い状態でした。
家族で話し合い、両親には施設に入居してもらうことに。
そして、空き家になった実家の生前整理をすることになったのです。
思い出と現実の間で
実家の整理を始めた当初は、正直、戸惑いの連続でした。
どこから手をつければいいのか、何を残して何を処分すればいいのか。
一つ一つの物に、両親の思い出が詰まっているようで、なかなか手が動きません。
アルバムを開けば、幼い頃の自分や、若かりし頃の両親の写真。
手紙の束からは、当時の思い出が鮮やかに蘇ります。
しかし、感傷に浸ってばかりもいられません。
限られた時間の中で、大量の荷物を整理しなければならないという現実が、常に目の前にありました。
親の想い、親の願い
整理を進める中で、改めて両親の想いに触れることができました。
子供たちへの想い、将来への想い、そして、自分たちの人生への想い。
生前整理は、単に物を片付けるだけでなく、親の人生を振り返り、想いを受け継ぐ機会でもあるのだと、改めて感じました。
両親が私たちに託したかったものは、物だけではありません。
自分たちの生きた証、そして、これからの私たちへの願い。
それらを受け止め、次の世代へと繋いでいくこと。
それが、私たち子供の役目なのかもしれません。
生前整理を終えて
実家の生前整理は、想像以上に大変な作業でした。
しかし、それ以上に、かけがえのない経験となりました。
両親への感謝の気持ち、そして、これからの自分たちの生き方。
生前整理を通して、改めて考えることができました。
いつか、私たちも同じように、自分たちの人生を整理する日が来るでしょう。
追伸、当社で生前整理をお手伝いさせていただいた、お客様のお話を元に記載させていただきました。
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