親が施設に入った後の家の片付け|生前整理の進め方と注意点
親が施設に入った後の家の片付け|生前整理の進め方と注意点
親が高齢者施設に入居した後、自宅の片付けが必要になることがあります。しかし、感情的な負担や手続きの多さから、どこから手をつけるべきか迷う方も多いでしょう。本記事では、親が施設に入った後の家の片付けをスムーズに進める方法と注意点について解説します。
1. 片付けを始める前に確認すべきポイント
① 親の意向を確認する
親が施設に入居しても、自宅を完全に手放したいとは限りません。「しばらくそのままにしておいてほしい」「必要なものだけ持っていきたい」など、親の希望を尊重しましょう。
② 所有権と処分権の確認
家が持ち家か賃貸かによって、対応が異なります。また、処分する家具や家財の所有権が親にある場合、勝手に処分するとトラブルになることも。親や家族と相談しながら進めましょう。
③ 片付けの目的を明確にする
片付けをする目的を明確にしましょう。
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家を売却・賃貸に出すため
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空き家管理をしやすくするため
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必要なものを整理し、不要なものを処分するため
目的を決めることで、進め方がスムーズになります。
2. 片付けの進め方
① 優先順位を決める
すべての物を一度に片付けるのは大変です。以下のように優先順位をつけると、負担を減らせます。
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親が必要なもの(施設に持ち込むもの)
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貴重品や重要書類(通帳、印鑑、契約書など)
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処分するもの(不要な家具、家電、衣類など)
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残しておくもの(思い出の品など)
② 仕分け作業を進める
「残す」「譲る」「売る」「捨てる」に分類しながら整理していきます。
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残す … 親が大切にしているもの、家族が引き継ぐもの
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譲る … 親族や友人、施設のスタッフなどに譲れるもの
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売る … リサイクルショップやフリマアプリを活用する
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捨てる … ゴミとして処分するもの(自治体のルールを確認)
仕分けをする際に、写真や手紙などの思い出の品が出てくると思います。そういった思い出の品は、デジタル化をして残しておくのも一つの手段です。デジタル化をしておくことで、保管場所も取らずに思い出を残すことが可能です。衣類の処分をする場合、リサイクルショップなどに売る。もしくは寄付をすることも視野に入れると良いでしょう。書類関係は、重要書類、保管書類、処分する書類という形で分類分けを行い、保管書類は、保管場所を決めて管理をするとよいでしょう。
③ 家の売却・管理の準備
家を売却する場合は、不動産会社に相談して査定を受けましょう。また、空き家として管理する場合は、定期的な換気や掃除、防犯対策が必要です。
3. 片付けの際の注意点
① 感情的な負担に配慮する
思い出の詰まった家を整理するのは、家族にとっても精神的に負担が大きいものです。焦らず、無理をせず、必要ならプロの手を借りることも考えましょう。
② 親族間でのトラブルを防ぐ
家財の分配や売却について、家族間で意見が食い違うことがあります。トラブルを避けるために、事前に話し合いをしっかり行いましょう。
③ 貴重品や重要書類の取り扱いに注意
通帳や不動産の権利書、契約書などの重要書類は、親や家族の承認を得ながら整理しましょう。誤って処分しないように、保管場所を明確にしておくことが大切です。
④ 片付け業者の活用も検討する
時間や体力的に負担が大きい場合は、片付け専門業者に依頼するのも有効です。ただし、悪質な業者もいるため、口コミや実績を確認しながら選びましょう。関西での生前整理は経験豊富なメモリアルサポートをご検討下さい。
貴重品や重要書類の取り扱いに注意の項目に、もし親御さんが認知症を発症している場合、成年後見制度の活用も視野にいれておくと良いでしょう。
まとめ
親が施設に入った後の家の片付けは、感情的にも実務的にも大変な作業です。親の意向を尊重しつつ、必要なものと不要なものを整理し、計画的に進めることが大切です。
また、家族間のトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと話し合いを行いましょう。必要に応じて片付け業者や不動産会社のサポートを受けることで、スムーズに片付けを進めることができます。
親の新しい生活が安心して送れるよう、丁寧に片付けを進めていきましょう。
遺品整理・生前整理・ごみ屋敷片づけ専門のメモリアルサポートにご相談ください。
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