空家の近隣住民は
空き家の近隣住民はこう見ている
思っている以上に、ご近所は空き家を気にしている
実家を空き家のまま放置するのには、さまざまな背景や事情があります。しかし、空き家が抱えている問題も、たくさんあるのです。しかし持ち主はなかなかその実態に気がつきません。実際に住んでいない家ですから、わからないのです。
2~3年以上空き家になっていた家に作業に入ると、近隣の方から「すみません」と声をかけられるのです。その方たちは必ず、「引っ越しですか?」と聞いてきます。
なぜご近所さんは「引っ越しですか?」と聞いてくるのでしょうか。本音は「この空き家をどうするんですか?」と聞きたいのです。中には、「この空き家をなんとかしてくれ!」と思っている方も相当な割合でいらっしゃると思います。ずっと気になっている空き家に、何やら業者が来て作業をしている。そこから何かを聞き出したいのです。
それだけ、ご近所の方々は空き家を気にしているということです。
その空き家が売りに出されるのか、解体されるのか、賃貸に出されるのか。ご近所さんにとっては大きな問題なのです。
空き家にせざるをえなかった
実家を空き家にした場合、近隣から非常に厳しい目で見られているということは頭に入れておいてください。
実家をすぐには片づけられなかった気持ちもよくわかります。いい加減な気持ちで放置していたわけではないのです。
しかし、近隣の方々には、その背景は理解できません。無責任にほったらかした、ただの空き家にすぎないのです。
それに、ご近所さんたちが、空き家に対して不安や心配を抱くのは当然です。いま現在、そこに住んでいる人たちなのですから。その1軒の空き家の存在が、自分たちの安全な生活や、地域の治安に直結しているのですから。
実家を片づけられずに空き家にしても、いいことは何ひとつないということです。