空家の諸事情
老人ホームに入居されことによる空き家
空き家の持ち主はホームにいる方のまま
高齢になってひとり暮らしが難しくなったため、老人ホームに入居される方々がいます。
家の住み主がホームに移ったので、そのまま空き家になるというケースです。
この場合、空家の手続きを事前にすませていないかぎりは、その家の持ち主はまだホームに入った方のままです。
多くの場合、この状態では片づけが出来ません。また、近隣よりゴミの放置場所に鳴っていいるなどの苦情が発生したりします。いつでも帰ってこられるようにそのままにあされているケースが多いですが、ご本人が認知症等を患えば身内の方でも手の出しようがなくなります。3年、4年とたち、空き家の問題が発生します。
そのようになったときには、後見人等の方から、なんとかしなければならないということで、私たちに生前整理及のご依頼があるのです。
また、かなり古くなっている建物をどうするのかについては、不動産会社に査定依頼をして頂き売却のお話になるのですが、裁判所の許可が必要になったりと時間がかかります。本来であれば住むか、売るか、貸すか、あらかじめ話をしておくのがよいのですが、なかなかできません。
空き家になっている家には、いろんな事情があります。なんらかの形で処分することは、片道切符をもたせることになります。ホームに入って自宅がなくなれば、帰るところがなくなるからです。
それらの背景があって空き家となっているのですが、近隣の人にはその事情はわかりません。
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