空家問題
空き家には所有者が気づかない危険がある
台風の季節になると、屋根の上のテレビアンテナが傾くことがよくあります。
当然、空き家も同様です。居住されている家であればすぐに気がついて、電気屋さんなり
に修繕を頼むところですが、空家の場合は放置されることになります。
所有者が知らないうちに、危険な状態をつくっているのです。
もしもこの家に住んでおられれば、ご近所さんから指摘されたかもしれません。
しかし、誰も住んでいなければ、客観的に安全面を考える視点が、どこにもないわけです。
このように、案外所有者が気づいていない危険が、空家に潜んでいることがあるのです。
古い家屋には耐性の問題がある
建物自体も、老化にともない、壁が崩れそうになったりしてくるものです。
心配なのは地農です。近隣の人たちは空家のそうした危険に敏感ですが、所有者が気づいて
いないケースが非常に多いのです。築35〜40年くらいの戸建ての場合、自分が住んでいるの
であれば、なんらかの耐震工事をするはずです。
しかし、空き家として放置している戸建ての耐震工事をしたという話を聞いたことがありま
せん。「地震がきたら危ないかもな」とは思っているはずなのにです。
しかし誰しも、そういう不測の事態のことを、常に考えていたくはないものですが、近所に
住む人たちはどうでしょう?
「あの家は、危ないな」という不安が常につきまとうわけです。そこに、危険に対する温度
差があります。最近よく空き家問題を特集されてます。テレビでは、市役所の人たちが巡回
をして、倒れそうな家屋や、通行の妨げになる庭木が伸びている住宅を放送されてました。
空家を放置することは、地域の安全面の問題に直結することが往々にしてあるのです。空家
になった実家が、近隣の人たちに不安を与えています。
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